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『鷺と雪』直木賞おめでとう記念!

鷺と雪鷺と雪
北村薫

文藝春秋 2009-04
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昭和初期を舞台にした、英子とベッキーさんシリーズ3作目にして完結編。
山村暮鳥「囈語」、芥川龍之介のドッペルゲンガー、古典芸能など知識を散りばめつつ、主人公と若き軍人とのエピソードで締め括られます。
ある意味「ターン」につながるような電話という小道具の不思議…。

過去の北村作品につながる、といえば「獅子と地下鉄」に川端康成の「浅草紅団」というのが引かれています。その中で「売り飛ばそうとする娘を、監禁していた時の手口」が、物語の歴史でいう最近つかまった同じ「浅草紅団」の手口と同じだった、という部分があります。

これって「冬のオペラ」ですよね。

まあ北村ファンならピンとくるんですが、さっきの電話とは違って、サービス…とは思えません。作者が川端康成を読んでいなかった(この機会に初めて読んだら、過去の自分と共通する部分を見つけた)とも思えません。
もしかすると(勝手な想像ですが)口さがない人から「元ネタは川端ですね」などと言われた作者が、元ネタなどと取り立てて言われるほどのことはないという反論で載せたのでしょうか?


さて収録は3話。

「不在の父」兄が浅草の暗黒街で見かけたルンペンは失踪した子爵の男なのか?神隠しと言われたその方法と動機は?実話を基に、あくまで創作として。

「獅子と地下鉄」東京三越本店近くにある老舗の少年が夜中に上野で補導。日記には《ライオン》《浅草》《上野》の字が…。この謎は現代に通じていて誰が始めたのか、何故かは不明なようですが、その何故を考察してもいます。

「鷺と雪」学友が銀座で撮った写真に、台湾にいて東京にはいないはずの許嫁が写っていた。彼はドッペルゲンガーか?果たして…。


「何事も――お出来になるのはお嬢様なのです」というベッキーさんの姿には、
作者の姿が透け過ぎはしていないでしょうか。
ベッキーさん自身はそこまでの年齢ではないのでは?円紫師匠ならあるいは…ね。

若者に「I will be good」と答えてほしい気持ち半分、自分にやらせろとの気持ち半分。
そんな中間年齢の自分です。
☆☆☆☆-

タイトルにあるように、第141回の直木賞受賞作品
そこら辺の雑談を以下に。


ようやくというファンは多いと思いますが、それもそのはずで直木賞候補には過去5回選ばれています。

『スキップ』95年新潮社刊(第114回直木賞候補)
『ターン』97年新潮社刊(第118回…)
『語り女たち』04年新潮社刊(第131回…)
『ひとがた流し』06年朝日新聞社刊(第136回…)
『玻璃の天』07年文藝春秋刊(第137回…)

ことに118回と136回は「受賞作なし」なんですよ。
「なし」って何?

まあ賞と自分の好みは違うということですね。

参考サイト
直木賞受賞作候補作一覧 第101回~第120回
直木賞受賞作候補作一覧 第121回~第140回
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  1. 2009/07/18(土) 01:41:48|
  2. books & writing|
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