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マンガと書籍の感想、なかなか更新できず…

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『裁判員の女神』(1)日給1万円の責任

裁判員の女神 1 (マンサンコミックス)裁判員の女神 1 (マンサンコミックス)
[画]かわすみひろし/[作]毛利甚八/[監修]井垣康弘

実業之日本社 2009-05-15
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とにもかくにも始まってしまった裁判員制度。そもそもこの制度は、新自由主義(『新版 悪夢のサイクル』を読んでからちょっとここらへん敏感になってますが)の影響で最後は憲法改正までにらんでの布石との発言もあるようですが、その辺はおいおい読み込むとして、一体どういう制度なのかだけでも確認してみましょうという自分のための一冊。

親しみやすい絵柄は『大使閣下の料理人』のかわすみひろし
そして原作は『家栽の人』の毛利甚八

ま、マンガとしては、今回は顔見せのような感じでしょうか。
主人公は女性裁判官(判事補)・勇樹美知子。周囲には、彼女をライバル視する右陪席・光浦忍。二人をまとめる山崎裁判長。事務官や検事、弁護士、バーのマスターまで、すべての人物を描くのは無理としてもそれぞれにドラマを感じさせてくれます。長く続いてエピソードが増えればいいなと思います。

遺体、凶器を見て、被害者、被告人とあって、刑務所送りや死刑を宣告しても日給1万円。

なにも知らずに人は裁けません。
☆☆☆☆-

目次

1号法廷◎ワケアリ裁判官の事情
2号法廷◎裁判員惨状!
3号法廷◎裁判員にならないには…
4号法廷◎これが裁判員裁判!
5号法廷◎動かぬ証拠!
6号法廷◎最後の望み
7号法廷◎語られぬ真相
8号法廷◎命運は裁判員に!
9号法廷◎法に願いを…
10号法廷◎人生の一歩
11号法廷◎勇樹の真意

各話の間に「特別付録/知ってビックリ!? 裁判員制度」10回分収録

個人的には量刑の採決が独特で興味深かったですね。
余談なので、詳しくは以下に


採決は裁判員6名と裁判官3名の9名で行われます。

で、今回は懲役10年が4名、懲役5年が2名、懲役3年が3名となりました。
多数決ということなら一番多い懲役10年となりそうなところですが、そこがちょっと違います。

「まずは重い刑から評を足していき過半数となった時点で量刑が決まります」

つまり10年の4名では4/9で過半数に達しないため、5年の2名を足したところで過半数に達するわけです。つまり最終判断は懲役5年ということです。
(これ、マンガでは円グラフで説明していてここの文章よりよっぽどわかりやすいです)


また『新版 悪夢のサイクル』からですが2005年の「郵政選挙」で小泉自民党は衆議院の73%の議席である296もの議席を占めましたが、得票率では小選挙区で47.8%の得票しかありません。この選挙の投票率は67.5%だったので、実際に全有権者のうち32.2%の支持しか得ていません。(P.80)

いわゆる小選挙区制の問題点ですが、その問題をさらに助長する短い公示期間でマスコミはじっくり政策論争を展開しにくくなって、小泉フィーバーと「刺客」などの話題だけで終わってしまいました。そのときの選挙で何が決められたのかはここでは書きませんが。


集団の意思決定という点では同じなのに、ルールが違うと……ですね。


ただ裁判員制度には判決があまり偏らないためのルールもあります。
「被告人に不利な評決(たとえば死刑)の場合は多数(5人)の賛成があっても、3人の裁判官のうち1人がその中に入っていないと評決が決まらないルールになっている」し「裁判員裁判は一審でしか行われない」ようです。(「知ってビックリ!? 裁判員制度」第8回から)

ただ裁判員が受け持つ事件は、殺人、強盗致死傷、強姦致死傷、家屋放火など人々の生命がかかわった重大事件に偏ってるんですよねぇ。なぜ?


「"裁判"って結局のところ…世の中の人に「こんな風に生きて欲しい」とお願いしているだけなんじゃないでしょうか」「そのお願いの一つ一つが判決となって…罪を犯した人だけでなく犯してない人にも向けられています」
という主人公の言葉があります。

人が人を裁くなかで「冤罪」という可能性があります。人の死には死をもって償うしかないという考え方もあります。その辺り、極刑となると難しく「こんな風に生きて欲しい」発言と先の担当事件の偏りが気になるのですが…

『家栽の人』に「あなたと生きていくための判決」というような話があったかと思います。いずれ社会に戻ってくる彼や彼女のために、反省なり隔離の期間を与えるのも裁判だと。

私たちの、壊れかけた共同体はそもそも皆で一緒に生きていくという覚悟をなくしているようにも思えます。そこに裁判員制度はどんな影響を与えるのでしょうか。
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  1. 2009/07/03(金) 01:18:05|
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