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現在の世界同時不況はなぜ起こったのか?私たちが安定した社会を失いつつあるのはなぜか?
「格差社会」が生まれた背景を世界史的な観点から捉えなおす好著。
時代に即した本でありながら、文庫化で色褪せない部分は多々あるのですがその中の一つ。
単行本刊行時の2006年に「下へと吐き出されていった若者が、逆転をねらって戦場に志願する日がやがて日本でもくるのでしょうか」(第七章)と書いた矢先の「「丸山眞男」をひっぱたきたい 31歳フリーター。希望は、戦争。」(
「論座」2007年1月号)など話題になった発言でもあり記憶にも新しいかと。
過去のものとして無視できるのならかえって幸せなのかもしれませんが、当分はここに書かれた現実と向き合っていかなくてはなりそうです。その点で哀しいながら必読と言えますか…。
循環とは書かれていますが、今、未来についての判断を誤ると、次の循環はなさそうです。
☆☆☆☆☆
【目次】
文庫版によせて
プロローグ
第一章 未来は見通せていた
第二章 なぜ、私たちはルール変更を受けいれたのか
第三章 市場原理主義の起源
第四章 悪夢のサイクル
第五章 日本のシカゴ・ボーイズ
第六章 バブル再考
第七章 戦争との親和性
第八章 人間が市場を
文庫版あとがき
主要参考文献
- 2009/06/30(火) 23:29:10|
- books & writing|
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トラックバック:0|
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コメント:2
ネオリベラリズムが政策に関与し始めたのが1980年代あたりですから、いわゆる「学校で習っていないとこ」ですね。
「本当に怖いことは、最初、人気者の顔をしてやってくる」というCMがあったのが2001年。
庶民はいいようにだまくらかされますからねぇ。
密約とかでも最長50年くらい経ったら情報公開するとか決めないと、嘘をついた者勝ちです。
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【2009/07/01 17:27】
URL | Bettty #- [ 編集]