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* Bettty NOTE *
本やマンガから雑談に使える話を…

『狼と香辛料』そこにスパイスは効いているのか?

狼と香辛料 (電撃文庫)狼と香辛料 (電撃文庫)
支倉凍砂(はせくら いすな)/イラスト:文倉十(あやくら じゅう)

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アニメ化もされて話題になったので、よくわからないまま手に取ったら経済小説(通貨小説?)でした。
主人公は行商人ロレンスと豊作の神と言われていた狼の化身ホロ。

雰囲気は中世ヨーロッパ…なんですが、ファンタジーな分だけ生活が見えてこないのがちょっと疲れます。王制で、教会も権力を持っていて、という大きい構図はともかく銀行とかは?銀貨千枚が重たいのは分かりますがそれを胡椒に変えても最終的にはまた硬貨にするならそれなりの預け入れ先が必要になると思いますが…。

あと、自分が一次産業の人間なので気にかかるのですが、豊作の神と祀られて麦畑を立派にしたというセリフがありますが、「そのためには時折麦の実りを悪くせんとならぬ時があった」と続きます。「土地に無理をさせるには代償が必要」だと。でも、神と呼ばれる存在がいなくなっても、何年かに一度ひどい飢饉に見舞われながらも豊作を続けるのなら、神様はひどい飢饉を不作程度にするくらいのものですか?
ここらは作者も苦労している感じですが、ただの山の神あたりにしていればよかったような…。

もう一点、ホロの花魁言葉も気になります。
北国生まれのホロが花魁言葉を喋るのは、捕まえられて売られてきたとでも?
雰囲気や調子だけで使うのは、個人的な好みで、好きではありません。

デビュー作なのでこの辺で。気が向いたら続きを読みます。
☆☆☆--

ついでに言うとエピローグの戯曲も出来が悪い。
くどくなるので以下に


商会のマールハイトの読んだ戯曲という設定で。

大金持ちの商人の前に悪魔が出てきて「ここで最も美味い人間を連れてこい、さもなければお前を食らうと」言う。
商人はいろいろと連れてくるが、悪魔は首を横に振る。
最後に「蜂蜜とミルクの香りがする見習い修道士の小さい男の子」を連れてくるが、その子が言うのに「この世で最も美味い人間はあなたの前にいたのです。即ち、来る日も来る日も香辛料を担いで金を儲け、その肥え太った魂にたっぷりと香辛料のうまみを効かせた男がね、と」
で、商人が恐れおののく、と。

教会が商会向けに商売の節度を説く宗教劇用のものということですが

・「来る日も来る日も香辛料を担いで」働くのは不道徳か?
・悪魔は美味い人間を判断できずに条件をつけたのか?こいつもバカか?
・そもそも美味いとは何だ?教訓めかすなら金の臭いがする人間あたりだろうが…。
・何より修道士見習いのケチな頓知が小賢しい。見習いのくせに蜂蜜とミルクの香りたぁ何様だ!!


怒って終わるのもアレなので、くだらないところで力を抜いていってください。

 狼の そこのけそこのけ あそこの毛 

やだなぁ、尻尾のことですよ…。
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  1. 2009/06/21(日) 08:44:46|
  2. books & writing|
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