・「MM9」山本弘東京創元社 2007-12
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これは怪獣小説です。
タイトルのMMとはモンスター・マグニチュードで、かつては災害の脅威度から評価されていましたが、今では同体積の水の重量から算出されています。
MM0は1トンの水に等しい体積の小型怪獣でMMが1上がるごとに体積は2.5倍になります。MM8は水重量換算1600〜4000トン。怪獣大国、日本でもこのクラスは1世紀に数回しか現れません。
対応するのは気象庁特異生物対策部、略して「気特対」!
登場するのは海棲怪獣から人型、植物型などの怪獣たち。時として質量保存則まで無視する存在である怪獣に気特対はどう立ち向かうのか?
著者といえば「こんなにヘンだぞ!『空想科学読本』」という著作もありますから、怪獣小説といって侮るべからず。
そこら辺は追記で。
ウルトラQのノベライズくらいに思ってると足を掬われますよ。
エピローグまで気を抜くな!
☆☆☆☆☆
目次(と少々)
第一話 緊急!怪獣警報発令(シークラウドは小笠原沖を北上中)
第二話 危険!少女逃亡中(ヒメは岐阜で巨大化する)
第三話 脅威!飛行怪獣襲来(グロウバットは何を目指すのか?)
第四話 密着!気特対24時(メガドレイクよりTVが怖い?)
第五話 出現!黙示録大怪獣(クトウリュウは神なのか!これぞMM9!)
そもそも怪獣は存在できるのか?という部分は多少のネタバレを含みつつ以下で。
怪獣の存在を説明するのが多重人間原理です。
怪獣とは三〇〇〇年前に起きたパラダイム・シフトの名残であり、人間の属するビッグバン宇宙とは異なる宇宙起源を持つため、通常の物理法則が適用できないのだ。(P.64)
で、そのビッグバン宇宙ではない宇宙が神話宇宙で、最初の宇宙を創造したのは多頭龍だったというわけです。
気特対が科特隊であるなら、クトウリュウ(九頭龍)はクトゥルフで著者らしい活かしかたをしているなぁというのは、とりあえず内緒にしておきます。気付きました?























