* Bettty NOTE *
マンガと書籍の感想、なかなか更新できず…

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「“文学少女”と慟哭の巡礼者」僕たち一緒に行こうねえ

“文学少女”と慟哭の巡礼者 (ファミ通文庫 の 2-6-5)・「“文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)」野村美月/イラスト:竹岡美穂
 ファミ通文庫 の 2-6-5(エンターブレイン)2007-08-30
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“文学少女”シリーズも第5弾。佳境です。
そして、満を持して朝倉美羽が登場。

今度こそ井上心葉と朝倉美羽は正面から向き合うことになります。
…ジョバンニとカムパネルラのように。

そう。今回のテーマには、完成稿ではいなくなってしまった謎の人物、ブルカニロ博士まで絡めた『銀河鉄道の夜』。
そして、もう一冊のテーマは、井上ミウ『青空(ソラ)に似ている』。

次回、“文学少女”天野遠子は?琴吹ななせは?
いよいよお別れですか…?
「次からの卒業編」ということは上下…いや上中下の三分冊とか?
☆☆☆☆☆

目次

プロローグ 自己紹介代わりの回想――ぼくがなりたかったもの
一章 ぼくらは、おずおずと
二章 井上ミウが死んだ理由(わけ)
三章 それは、聖(きよ)らかな罠
四章 星を巡る地図
五章 敗れた少年
六章 誰が、小鳥を殺したの?
七章 闇夜の旅路
八章 慟哭
九章 きみが空を見ていたころ
エピローグ 終わりのはじまり



前巻より更に少なくなってしまいました。恒例「彼女の味覚」を。
まずは宮沢賢治について
賢治の作品はとても素朴で、土や風や光の香りがして、透明で切なくて、懐かしい感じがするの。たとえば、風が爽やかに吹く畑で、土のついたトマトを服の裾でごしごしこすってかぶりつくような――。まだまだ青臭い、酸っぱいような苦いような、甘いような味が、口一杯に広がって、喉を潤してゆくような感じなのっ。
 それから、川で冷やしたキュウリとか、生のまま齧る色鮮やかな甘いナスとか、お祭りの夜に飲む透きとおったラムネとか――ストーリーだけじゃなく、文章の言い回しや、リズムや、言葉そのものが、独特で美味しいの!


谷崎潤一郎の『春琴抄』は
ふぐのお刺身のように白く艶やかで、官能的で、舌にしっとりまとわりついてくるの。
(中略)
 喉を滑り落ちてゆくふぐのなめらかさと、ふいに襲ってくる生々しさに、胸がびくっと震えて、その禁断の深い味わいに、頭の芯が痺れて、なにも考えられなくなってゆき、ただただ至高の味に酔いしれてゆく感じなのっ。


短いところでこんなのも。
ヘッセの『青春は美わし』は、珈琲味のムースみたいね……まったりとやわらかくて、ほろ苦くて……切ないの……


こんなのもありますが、これは曰く付きのシロモノで…。
ラヴクラフトの『インスマウスの影』は、魚の生き血を啜るような味わいね
(中略)この、鼻を突き刺す生臭さ。冷たくて、ぐにゃぐにゃした食感。さすがは怪奇幻想文学の巨匠にして、クトゥルフ神話の生みの親、ラヴクラフトの代表作ねっ!舌にまとわりつく、どろりとした血の酸味がたまらないわ

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  1. 2007/12/28(金) 19:18:27|
  2. books & writing|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:2

  

コメント

そういや、これ、こないだ持っててもらえばよかったとか(気づくの遅い)。
宮沢通のBetttyさんとしては、いかがなもんでしょうか?納得いきましたかね。


次回、遠子先輩の正体が楽しみではあるのですが、、。
  1. 【2007/12/29 00:48】 URL | mtkw #- [ 編集]

いや『銀河鉄道の夜』の改稿と井上ミウを絡めるとはさすがです。
宮沢賢治の生臭いところを引っ張り出してもヤボですしね。

さて次回、気になりますね。
どうなっていくんでしょうか。
  1. 【2007/12/30 01:26】 URL | bettty #- [ 編集]

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