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* Bettty NOTE *
本やマンガから雑談に使える話を…

若さとバカさを乗り越えて

4334780628中年以後
曽野 綾子

光文社 2000-12
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成熟とはどういうことなのか?枯れるわけではなく、少年の心を持ち続けるわけでもない生き方とは…。そんなことを考えるのは……年齢?

日本では「女房と畳は新しいほうがいい」などと言ったり、初物を有り難がる風潮があって、成熟しにくい社会なのか?などと考えたが、この本を読んで多少考えが変わった。成熟した態度はある程度の曖昧さを伴うので、見えにくいのだ、と。

事情が深く見えてくることで、価値判断の体系は狂わされ、一概にいい悪いとは言えなくなる。その曖昧さが「中年の燻し銀の豪華さ」だと著者はいうが、それでは言葉を尽くさないと物事を伝えられない。そんな時間はなかなか持てない。
その上、その曖昧さを嫌うからか、簡単に白黒をつけたがる人はいるし、マスコミも善玉、悪玉を決めたがる。それは単純で深みに欠ける見方。

だから若いうちは見えてこないのだ。
「総じて年を取るに従って、人間は重層的に、表から裏から斜めから、ものごとを見られるようになる。それが年と共に開発された才能である。この才能はかなり遅れて開花し、かなり年取ってもまだ延びる芽であろう。」(「憎しみも人を救う」)

成熟ということだけでなく、若者には若者の、中年には中年の良さがあるはずで、いくつになっても青春などと言いたくはない。そんななかで、タイムリーに出会えた一冊。
いい歳の取り方をするために男女問わずお薦めします
★★★★★
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  1. 2005/06/01(水) 00:46:30|
  2. books & writing|
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