・「海の底」有川浩メディアワークス 2005-06
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横須賀を襲う海からの巨大生物。外見はおよそ1mから3mの体長のザリガニ。
基地を埋め尽くすほどの数で押し寄せた奴らは人間をエサとして認識した。機動隊に奴らを圧倒する武器はない。自衛隊は出られないのか?
物語は大局を見据えながら、停泊中の潜水艦に逃げ込んだ自衛隊実習幹部2名と13人の子どもたちの焦りや苛立ちを描きます。(以下、ネタバレ注意)
初めは、エビごとき…と侮ったんですが、描写されるうちにその怖さがジワジワと…。
水棲でありながら、半日以上の陸上活動が可能。ただの異常発生ではなく、社会性があるとされまとまった休息は取らずに交代で休んでいるらしい。また学習能力が高く、コミュニケーション能力もあるため、感じた危険を仲間に伝えて被害を最小限に食い止める。
その割に飢えて凶暴になると、無謀な行動に出て防衛線を脅かす。
思ったのですが、エビだザリガニだという描写から始めるのはどうなんでしょう?
ゆっくり怖くしていくのか、始めからモンスターとして描くか。
どちらが効果的か、難しいところです…。
真社会性のエビというのは、実際にいて、シナルフェウス・レガリス(Synalpheus regalis)てのが中南米で発見されているそうです。真社会性ってのは不妊階層が存在するということで生殖不可能な働きエビと一匹の女王エビがいると。
ま、このエビのコロニーにいる個体は平均180匹だそうです。
こうなると一匹の女王エビでは産卵限界が(いくら栄養があっても)数百がせいぜいじゃないの?などとも思うのですが、アルゼンチンアリは多女王性で超巨大コロニーでは1,000頭以上の女王アリが1,000,000頭以上の働きアリを抱えることもあるようです。(Wikipedia)
一気読みです!
☆☆☆☆−
章立ては時系列。ほぼ同じ分量なので一日目が一番長いことになります。
・一日目、午前。
・一日目、午後。
・二日目。
・三日目。
・四日目。
・五日目。
・最終日。――そして、
最後にちょっとだけ。
一つだけ、ひっかかることがあります。
電流とか電磁柵がゴジラ以来の伝統ってのはわかりますけど、まず野生生物には火でしょう。ヘリからドラム缶を落とせばかなりの範囲で展開できそうですし。火炎びんは学生側の武器だから失念したかな?
海上だって油流して火をつけるのは不可能じゃないし、学習したら油流すだけで避けてくんじゃないでしょうか?






















