* Bettty NOTE *
マンガと書籍の感想、なかなか更新できず…

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2

  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告|
  3. トラックバック(-)|
  4. コメント(-)

「全思考」協力:輿水治比子…というか宣伝?

全思考・「全思考」北野武
 幻冬舎 2007-03
売り上げランキング : 3749
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る

私が高校生の頃、すでに北野武(ビートたけし)はスターだった。オールナイトニッポンにも出ていたし、本も何冊か出ていたと思う。
それでも、その深夜放送を聞かないで本も読まなかったのは、いつものマイナー趣味とは少し違っていた。
多分、面白いだろうとは思った。しかし影響を受け過ぎて、自分の考えなどなくなってしまうだろうという、「洗脳」に対する恐怖も感じていた。それくらい怖い存在だった。

今回、手にしたのは新聞広告にあった次のフレーズに思うところがあったからだ。
「金がないことを『下流社会』と呼ぶ下品さに、なぜ誰も気付かないのか!?」(第三章)
共感はできる。で、いい加減、歳を経た今なら共感はしても呑み込まれることもないだろう、と。
実際に読んでみたら、目からウロコが落ちるほど意外なこともなかった。やっぱり北野武は天才だとは思うけど。

とりあえず、この一冊で「全」とつけるのはおこがましいだろうさ。
☆☆☆☆-

タイトルにある「輿水治比子」さんというのは赤坂で料理屋のオーナーをしている人で、その店に武さんが来ると、本文にあるような話が転がりだす…ということらしいが、演出としてあんまり活かされていないようで、疑問符をつけた次第。何か他に事情があるんでしょうか。

以下、だらだらと続きます。章タイトルも書いときますが、他で探すほうが楽かもよ?
ご用とお急ぎでない方は…。


「第一章 生死の問題」
 「物体は激しく動けば、それだけ摩擦が大きくなる。人間だって、激しく動くと熱を持つのだ。端から見れば、輝いている人間のことが、きっと羨ましく見えるのだろう。だけど、輝いている本人は熱くてたまらないのだ。」
 こーゆー理系の例えはよく解る。「逆境ナイン」に通じますな。で、持って生まれたエネルギーの差を感じます。いわゆるヒット・ポイント(HP)みたいなものですか。しかし、あのバイク事故で、普通ならHPはほぼ0になりそうなものです。回復魔法でも使った?

「第ニ章 教育の問題」
 「話してわからないから殴るのだ。それを、殴っちゃいけない、話せばわかるなんて言っているから、いつまで経ってもわからないままなのだ」
 「子供の教育で大切なのは、タガの嵌め方と、外し方なのだ」
 そう思うと教育再生で子供が変わるのも難しそう。社会が壊れて二世代か三世代経っている。いつまで経ってもわからない。それを踏まえて実効性のある対処を望みたい。

「第三章 関係の問題」
 「基本的に、芸を磨くにはやっぱり、お金を払ってお笑いを見に来てくれた人のために勝負したほうがいい」
 ストリップ劇場での芸を「テキヤ芸」といって、とにかく関心を惹くために驚かせるような、下品な芸になるというのだ。そして、ストリップ劇場でウケなくても当たり前だが、金を払って笑いに来ている客の前でウケないのは自分のせいで、辛かったという。
 なるほど。で思うにTVでの芸はやっぱり「テキヤ芸」ですよね?

「第四章 作法の問題」
 「そういうメールで、自分の気持ちを十分伝えられるよという子供がいるとしたら、逆に恐ろしい。金の亡者と同じ話で、メールで伝えられる程度の単純で画一化された気持ちしか知らないということなのだから」
 「金の亡者」というのは、金で買えないものはないといった何某のことで、そいつにとっては金で買えるモノや、金で解決できる世界の中だけで生きているということが少し前に書かれている。金のことはまあ気付いている人はそれなりにいるからいい。メールについては、もどかしさを感じているのもいるんじゃないか、とは書いてますが、全般、なんというか幼稚化していく流れは変わりそうもないんですよね。肉体が忘れられていくというか…。知性が低下していくというのを利用するだけ利用して、表では心配した風で裏で舌を出している輩がいるんだよ、というのをわざわざ言わないとわからなくなってしまったのか。

「第五章 映画の問題」
 映画については、北野武作品を前述の理由で見てないし、そもそも数を見てないのでなんともいいがたい。因数分解とか面白そうだが、あの映画のあそことは出てこない。黒澤明監督と自分について手法の違いとかも書いている。これが必読なのか、よく言われているよね、というレベルかがわからんのよ…。
「いい漫才をしているときは、何を喋ったか憶えてなかった。いい映画を撮っているときは、神経がピリピリしてくる。いい絵を描いているときは、涎がたれるというわけだ」
 集中しているかどうかということですが、自分ではコントロールできないとも書いている。それでも、ここまで集中できて、かつ客観視できるというのが、天才たる所以…かな。

また四章に戻るけど、
 「今という時代は、お笑いの芸だけでなく、あらゆる良いものが淘汰されて、下品なものが残るという流れが出来てしまった気がする」
 「下品な金持ちは、格好の笑いの餌食だった」
 笑いには今でも下品な金持ちやそこにつながる権力をひっくりかえす力があると思いたいのだが、どうだい?

web拍手 by FC2

  1. 2007/05/16(水) 12:07:52|
  2. books & writing|
  3. トラックバック:1|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://bettty.blog4.fc2.com/tb.php/398-da51694b

北野武

北野武ビートたけし(本名:北野武(きたの たけし)、1947年1月18日 - )は、東京都足立区梅島出身のテレビ司会者、お笑いタレント、映画監督、俳優、東京芸術大学大学院映像研究科教授(監督領域)、元漫才師(ビートキヨシとともに、ツービートとして
  1. 2007/05/23(水) 06:43:21 |
  2. ちひろの日記

  

↓Amazon ツン読リスト↓
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。