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* Bettty NOTE *
本やマンガから雑談に使える話を…

土星マンション・スペック推測

土星マンション 1 (1)・「土星マンション」(1)岩岡ヒサエ
 小学館 2006-10-30
地球全体が保護区域となった時代。
人間は地上35,000メートル上空のリング状構造物で暮らしていた。
中学を卒業して、リング状構造物の窓拭きを仕事にした少年・ミツの成長物語。


成長はまあ長い目で見て、とりあえずこの設定はどうなのよ?というのが今回の記事。


●リング自体の大きさは?
第1話3頁目の風景を見ると中層が15~20階分くらい。1フロア3.5mで計算して、52.5~70m。リング直径は中層のほぼ3倍と見て(1作目2頁目)157.5~210m。

約200mくらいですかね。


●地球とリングの対比イメージは?
表紙では主人公の左手に土星模型のようにありますが、実際はこんなには地表から離れません。
地球の直径が約12,700kmちょい。地上から35km離れているというと…
地球:地上から=12700:35=約363:1

つまり36.3cmのボールがあるとするとリングまでの距離は1mm。

で、リングを先ほどの200mを使うと…

地球:地上から:リング直径=12700:35:0.2
単位をkmからmmにするとリングは1.5号のテグス(釣糸)くらい。
(1.5号の感覚が分らない?標準直径0.205mmの糸を想像してください)

約13mの球(地球)から3.5cmあけてテグス1.5号がぐるっと一周。

先ほどの36.3cmボール、すき間1mmでいうなら、リングのイメージはさらに細くなって0.0057mm、5.7μmですよ。ポリエチレンラップが10μm、髪の毛が18μmから180μmです。細めの髪よりさらに細い、と。


●リングからの風景は?
35,000メートルといったら成層圏。お話にあるように風も吹きますが、では実際にどんな景色が見えるのか?

上空35kmですからね、水平の直線距離だと東京-鎌倉くらいでしょうか。

Google マップあたりで35km上を体感すると、1級河川くらいまでは見えると思うんですが。マップの航空写真よりは大気の影響もあって、ぼやけるでしょうけど。


●あと「地球全体が保護区域となった」とサラッと言っちゃってますが…
どうやってリングに上がったんですかね?軌道エレベータ?らしいのは見えません。
スペースシップワンは高度100kmあたりまで飛びましたが、ジャンボジェットの運用高度は高度10km、コンコルドでさえ巡行高度は18kmくらいです。
2002年に無人気球で到達高度53kmてのもありますが…。

この辺は「どうやって」という技術的な問題より、結果どのくらいの人間が移住できたのか?とかそこでの科学技術レベルはどのくらいか?につながる基礎的な疑問として。


疑問点はまだあります。
●リングにどれくらいの人間が住んでいるのか?
●地球に取り残された、又は自分の意思で残ろうとした人間はどれくらいいるのか?

あんまり設定がどうこうという話ではないかもしれませんが、軌道リングシステムが面白そうなのでいろいろ書いてしまいました。

お話自体は始まったばかりです。

期待を込めて
★★★★-
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  1. 2006/11/07(火) 18:14:00|
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