FC2ブログ




* Bettty NOTE *
本やマンガから雑談に使える話を…

ビオトープと言う前に…



 「コロボックルが本気で走れば、人間の目になんか見えるはずがない。ところが、ふしぎな目をした男の子タケルには、その姿が見えるんだ」(裏表紙より)

 前回、ビオトープマンガのことを書きましたが、自分の原点はどこらだったかな?と考えて思い出したのがこの本でした。

 作中、町の発展と共に汚れてゆく桜谷用水池が登場します。それに心を痛めた、ヒロシ(タケルの友人)は池から水や生体を運んできて、水槽に池を再現します。水草も、藻も、くちぼそも、もちろんみじんこもです。まだビオトープとは言わず、作中では「生きた水」と言われています。
 この池では数年に一度、池の水をぬいているとも書かれています。最近、流行りの「かいぼり」です。ただ伝統的な池の管理なので、外来種の駆除を目的とするのではなく、・池の破損箇所の点検 ・貯水容量の回復(泥さらい) ・さらった泥の農地での利用 ・魚を採って食べる などが目的と思われます。

 文庫初版は1976年、単行本は1971年。久々に読み返し、数十年経って今の時代に再び楽しめる本じゃないかなと。

 コロボックルとか、まったく説明してませんが、…いいよね?



 文庫あとがきに「あなたは原稿を万年筆で書きますか、それともサインペンとかボールペンなどを使うこともありますか」という質問に「消しゴムで書きます」と答えたというエピソードが載っています。
 「消しゴムで書く」といえば安部公房。生年が4年早い安部のほうが、先に語っているかとも思うが(1966年に「消しゴムで書く―私の文学」という文章があるらしい‐未確認)ここではちょっと意外な共通点としてあげておきます。
web拍手 by FC2

  1. 2020/05/03(日) 01:09:54|
  2. books & writing|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:0

  

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://bettty.blog4.fc2.com/tb.php/1211-30cbd841