![]() | 未来を切り拓く!数学は「働く力」 (なるにはBOOKS) 高濱正伸 ぺりかん社 2011-11 売り上げランキング : 94101 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
著者は花まる学習会代表としてニッポン放送などでもお馴染み。
私の子は受験生ではありませんが、高濱さんの目指す自立と魅力、子ども向けには、「メシを食っていける人」「もてる人」という方針には大賛成です。
花まるグループのサイトは以下。
→http://www.hanamarugroup.jp/
1章の「なぜ学ぶのか?」から始まって、具体的な「見える力」「詰める力」、そして6章の「自分の将来の決め方」まで気になるところはアレもコレもあるのですが、私に余裕がないので余談的にひとつだけ。
ちょっと話が遡りますが、昔から個人的に「一生青春」とか言う人が苦手だったし、自分でもちょっと違うんじゃないの?と思っていました。
春夏秋冬、それぞれの季節が人生でもあるのでは、程度の疑問ですけどね。
この本のなかで著者が紹介している母校の活動に、社会人の先輩を招いて話を聞く会があります(著者はアドバイザー)。で、今まで頼んだ先輩は全員が快く引き受けてくれたそうです。その理由を「ほとんどの人は、後輩に道をつなぎたくて生きている」と書いています。(P.151)
なんか年のせいかもしれませんが、このことがよく分かる気がします。
それって「自分ががんばる!」っていう青春ではなく、ある程度結果が出た後の季節、秋や冬のイメージがするんですよね。うまく説明できませんが。
こんな考え方の人は少数派だろうと思っていたら、先輩全員というのが嬉しいです。
自分でも細々ながらブログを続ける理由の一つは、同じ感覚の読者への声かけかも知れないと思ったりもします。なかなかそれ以上の行動というのはね、生活に余力がないんですけど。
数学に関する本であり、人生を語る本でもあります。
ドリルのように単純ではありませんが、数学嫌いでも読めると思います。
ご一読を。