* Bettty NOTE *
マンガと書籍の感想、なかなか更新できず…

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『競馬の終わり』馬の好きな人には薦められません

競馬の終わり競馬の終わり
杉山俊彦

徳間書店 2009-10-20
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二十二世紀初頭、ロシアはその強大な軍事力により、経済力のみの日本に勝利し、支配下に置いていた。日本が植民地になったといっても、ロシア語を強制されたわけでもないし、副通貨の円の使用率は99%。月に一度のロシア国家歌唱だけが12歳以上の日本地域民の義務となっている。

また腹脳という思考補助装置が2100年に実用化されている。腹部の胃の隙間にとりつけてケーブルで自然脳に直結する。記憶装置やネット接続は禁止されているが、違反の結果として偽記憶に感染すると、妄想や快楽と過度の躁鬱、奇行が観測される。こういう状態に陥った者は腹脳ジャンキー、フッキーと呼ばれている。

そんななかの競馬ストーリー。
最先端の路面はアブソービングコンクリートターフ(ACT)。コンクリート状に見せかけた特殊樹脂で、衝撃吸収力に優れながら強力な反発作用もある。これにより、ダートよりも20%、脚の負担が緩和し、芝より20%速度が増す。
そしてサラブレッドのサイボーグ化。施行は三年後。
そして生身で行われる最後のダービーを所有馬一頭で勝つためにロシアの弁務官は北海道、新冠で小さな牧場を営む笹田の元を訪れる…。


ストーリー説明が長くなりました。

あと100年先というのは面白いけど、難しいところでもあります。
あまりバラ色の未来は描けそうにありませんが、雰囲気としてはまあまあ楽しめました。
しかし、サラブレッドのサイボーグ化という多くが認める改悪に対して、真っ当な抵抗はできないものなのでしょうか?また、サイボーグ=能力アップという前提ですが、決してそんなこともないだろうにとも思います。

展開が暗いのと、ラストが締まらないのが欠点。

第10回日本SF新人賞受賞作だそうですが、竜頭駄馬…。
☆☆☆--

他、競馬周りの小ネタ的なところを以下に。



この世界での三冠は次のレース
三月下旬の皐月賞(新潟 ACT 1600m)
四月中旬の日本ダービー(東京 芝 2000m)
五月上旬の大ロシア賞(京都 芝 2400m)

これが過密日程。今の中央競馬クラシック三冠は大ロシア賞ではなく菊花賞で、これは秋。また皐月賞は四月中旬、ダービーは五月下旬。

距離について気付く人は、競馬ファンくらいでしょうが、中央競馬クラシック三冠はそれぞれ2000、2400、3000m。短くなった分、息を抜けないので過酷さが減ったとも言えないようです。

ほか描かれるのは、非合法ながら一着以外がその場で食べられてしまう沖縄の馬肉競馬、日本から不要になったサラブレッドを輸入し、後半300mにサイレンサー付きライフルが十丁設置してあるバングラデシュの沼地競馬。

さらには競馬会は五年後に球体のトラックをつくる話が出てきます。
重力制御をするらしく、コースを固定したハムスターの回し車のようなイメージと話しています。もしくはサーカスの「Globe Of Death」?


競馬を題材としながら馬への愛情は感じられません。
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  1. 2010/09/13(月) 23:31:39|
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