・「工学部・水柿助教授の解脱」森博嗣幻冬舎 2008-04
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サブタイトルは、"The Nirvana of Dr.Mizukaki"。なんと三部作とは思いませんでした。(一冊目で書いていたようですが…)
例によってゆるゆると進行しています。
本が売れて、お金が転がり込む。広い家に引っ越してシェトランド・シープ・ドッグを飼い始める。小説やエッセィに時事ネタを入れることが嫌いだと書きながら、愛知万博や土屋学部長に触れる。お金だけは個人としては使いきれないくらい入ってくる。急に親戚が増えたり、詐欺に狙われたりもしない。これこそが、読んでいるうちにだんだん腹が立ってくる小説への布石なのか、とも思いつつ、二人(水柿君と奥さんの須摩子さん)の生活はそう変わらない。ここら辺が解脱かな?と思っていたら、解脱とはタイトル通り個人的なことで、小説を書くのを止めてしまう。いや、その前に本の売れ行きについて実験をしたりしてます。駄洒落混じりに。
前作を読んだのが二年以上前(→過去記事へ)。自分の書いたことでも、忘れることはあります。
読むのがつらいとは言いませんが、もういいかな、と。
これもリアルな解脱(森さんの小説家退職)への通過点なんでしょうか?
☆☆☆−−
何故、通過点なのかは作中参照。
余談。本の売れ行きについて、印税を受け取らないことにして値段を下げた本を作ったという部分があります。文中では「二千円の本が千二百円に」なるとあります。
値段は全然違うけれど、「STAR EGG 星の玉子さま」って1050円で、続編の「STAR SALAD―星の玉子さま〈2〉」は1500円なんですけど、関係ありますかね?さらに「STAR EGG」の文庫が、カラーとはいえ700円というのも単行本の安さを思わせますが…。
目次
第一話 まだ続きがあったのか 奇跡の帰還を遂げるやいなや 子犬ぴょこぴょこみぴょこぴょこ 柴犬になるコーギーの怪 | 第二話 親馬鹿小馬鹿猪鹿蝶馬鹿にも 数々あるけれど壁を越えて 這い上がってくる本当の 馬鹿には金メダルをなんて 馬鹿なことを |
第三話 リフォームのビフォア・アフタで 散財へと突き進みますます 社会からボイジャした セレブな二人と一匹 | 第四話 いかにして密室に巨大な パスカルを入れたのかという 疑問に対して真摯な態度で 答える箇条書きこもごも |
第五話 壮大なる宇宙と存在の路傍に 夢見る意思の仄かに微小なるや さしずめ花弁に落ちる滴の ごとくなりぬ |

























