レシピ本ですが、あまり実践できていません。ちょっとバタバタしてて…。
マクロビオティックの考えかたに基づいているようです。
マクロビオティックは穀物菜食、玄米菜食のこと。動物性食品はほとんど食べなくていいという考えです…てのまではこの本にありました。
以前、友人に連れられてマクロビ系のレストランに行ったのですが、その時は、どこら辺が?と思っただけでした。
ハリウッドスターなど著名人にも実践者がいると聞かされても、ねぇ…。
食わず嫌いもどうかと思うので、少しは実践してみたいと思っていました。
週に一度作り置きして、ストックして使えるなら、使い勝手もいいしね。
試してみます?
以下、重ね煮の基本だけ。
下からきのこ類、なすやトマトなどの果菜類、キャベツや青菜などの葉菜類。里芋やじゃがいもなどの芋類、大根やにんじんなどの根菜類、そして穀物(その上にごくたまに白身魚などの魚介類)。陰陽論に基づいているとか。
根菜は皮をむかないそうです。ごぼうはアク抜きもしないとか。
試してみたい方には一番簡単なのを。
上から
塩-少々
にんじん-50g
玉ねぎ-200g
生しいたけ-50g
塩-少々
材料はみじん切りかサイコロ切り。
これがせん切りになると分量が変わってきます。詳しくは本で。
他、基本のに大根とごぼうを加えたもの、しいたけを抜いて、トマト、セロリ、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん(下から)の組み合わせにしたもの、たっぷり素材の重ね煮 春夏バージョン、同じくたっぷり素材の重ね煮 秋冬バージョンなどとそこからの派生レシピが掲載されています。
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- 2013/02/27(水) 01:22:21|
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続けてもう1冊。
イラストレータ、桐野壱の名がありますが、講談社文庫はいざしらず、講談社Birthでは本編にイラストはありません。表紙にさえ…。表紙に見えるイラストは帯だそうです(Amazonレビューより)。表紙は青色部分とか。
謎解きとしては変わらず面白い。
10進法「ふしぎなくにのありす」はよくできてますねぇ。
今回は時限爆弾ゲームが面白かったのでそこだけのために。
それについては追記で。
目次(章だけ)
log10.『その処刑台、カラフル』ルービックキューブ・ハウスにて
log100.『麗しのルイ嬢』余談:0の0乗っていくつになるのかしら
log100.『割りきれなった男』本編よりモデュロー5の時限爆弾ゲーム
log1000.『不思議の国のなぎさ』10進法「ふしぎなくにのありす」とn進法
この巻では楡小路ルイとキューティー・オイラー皆藤ちなみという二人の女性が登場。
名前だけなら鑑識課23班のアヤ・瀬戸口彩菜も。
log10.に意図されていたか、色を増やそうとしたのかもしれません。
・・・more・・・
- 2013/02/22(金) 22:22:22|
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先日、新人と間違える失礼をしてしまった
青柳碧人のデビュー作。
すっごく面白いです!正直、「ヘンたて」とは雲泥の差。
「数学の地位向上のため国民全員を人質とする」。天才数学者・高木源一郎が始めたテロ活動。彼の作った有名教育ソフトで学んだ日本人は予備催眠を受けており、命令次第で殺人の加害者にも被害者にもなりうるのだ。テロに対抗し警視庁が探し出したのは一人の女子中学生だった! 新時代数学ミステリー!!(Amazonより)
そもそもは少年犯罪が急増し、義務教育の内容を変えたことから始まります。
心を尊重し他人をいつくしむために芸術科目の比重を増やし、理数系科目の授業は大幅に削減されたことに高木が立腹した、と。
ドクター・ピタゴラスを名乗って「黒い三角定規」を組織しテロ行為に及び始めたんですね。
面白いと書きましたが、数学が嫌いだとやっぱりつらいかも知れません。
でも、記号が飛び交うわけでもないし、数学の考え方自体は文系の人間でも面白いと思うんですけどね…。
ノリはラノベです。パズル頭で読みましょう。
目次(章だけと少々)
log10.『ぬり絵をやめさせる』4色問題を破綻させるには?
log100.『悪魔との約束』0で割っちゃダメです
log100.『ちごうた計算』フィボナッチ数列とメッセージ
log1000.『πレーツ・オブ・サガミワン』円周率、上が偉いか下が偉いか
- 2013/02/22(金) 06:41:21|
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裏表紙まで含めて見ると世之介の顔が見えてきますが、なんか違和感。ボンヤリとはしてますが、小ざっぱりしてるのはちょっと・・・。
前回の楽しい大学生活ものが読みたくて手に取った本です。
主人公、世之介の大学入学からの一年間と差し込まれる現在の世之介ではない人たちのエピソードが描かれます。
そうなんです。今の大学生の話じゃないんです。
作中に世之介の祖母の年齢が出てきますが、1914年生まれで72歳。てことは1986、7年?映画「ハチ公物語」や大韓航空機爆破事件からすると1987年ですね。
作者は1968年、長崎県生まれ。法政大学卒です。
1987年に19歳になる主人公と重なります。
まだ看護士が看護婦だったり、バブルの時期だったりします。
ケータイも(iモードが1999年ですから)まだまだ。
同世代の自分には懐かしい感じです。
もっとも全然、生活環境は違うのですけど。
そうそう。うちの大学で雑誌の「POPEYE」をもじって「OPPEYE」なんてミニコミ誌みたいなのがあったなぁ(あのロゴ使って)。本家「POPEYE」だってポパイがキャラクターでブルータス、オリーブと続いたけど、そもそも「POP EYE」とかで企画書を書いたんだろうなぁ。
大学一年。まだ先はまったく見えず、自分がどうなっていくかなんて全然わからなかったころだった…ように記憶してます。
本に話を戻すと、楽しいばかりじゃなく少し苦く描かれていて、リアルっていえばリアルです。
ちょっと懐メロが入りました。
「僕は二十歳だった。それが人生でもっとも美しいときだなんて誰にも言わせない」(ポール・ニザン)
それでも、切り取られた“あの頃”は懐かしく、やっぱり美しく見えるんですよね。
新生児室に並んだ赤ちゃんたちをガラス越しに覗き込んでいる若い男性とおばさんの写真。成田空港だろうか、遠くでキスする白人のカップルを不思議そうに見ている男の子の写真。同じく成田空港だろうか、若い男が年配の男性に航空チケットを渡している写真。なぜか犬のお尻の写真。おそらくどこかの公園をブリキの皿を持って歩いていくおばあさんの後ろ姿。一本だけ幹から伸びた枝に小さな花びらをつけた桜の写真。そして最後が新宿駅東口広場の交番であくびをしている若い警官の写真。
さらなる余談。もうどうでもいいこと。
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- 2013/01/31(木) 00:23:11|
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「このミステリーがすごい」大賞最終候補作に手をいれた隠し玉、という触れ込みらしい。これも一連のコーヒーシリーズに入れるかと手に取った一冊。
正直、読みやすい一冊ではありませんが、後半、上がり調子。
最初の入間人間風かと思った話者隠しがここで効いてくるか、と。
一方、こちらも新人。ヘンな建物研究会に属する大学生模様で謎というのも無理がある。しかし、こちらも4話目、ミステリクイズ競技会あたりでコミカル路線がはまってくる。
そこはかとなくおかしい。
いっそこのまま
猫丸先輩ノリで突っ走ってほしい。
大学生活って楽しいよね、というのが一番の感想。
どちらも新人さんですが、世間的には天と地ほどの扱いの差があります。
5年先にどうなっているかは、出版点数(部数ではなく)の勝負なのかもしれません。
どちらかに肩入れするわけではありません。
どちらも がんばれ!
以下、追っかけの記録
・・・more・・・
- 2013/01/27(日) 23:43:08|
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このところコーヒーづいてますかね。前回といっても八月の記事
「Coffee blues」とはまた違った店を。
ちょっと、ほんのちょっとだけアンクルトリスを思わせる中川学の装画
「珈琲屋」の売りは熱々のコーヒーです。
店主いわく「熱いというのは温度だけを考えればそれ以上のものはないということで、お客さんは満足せざるを得ないということです」まあ、味のほうも折紙つきとも言ってますが。
さて熱々のコーヒーとはどんなものでしょうか、想像してみました。
抽出する湯の温度が高いと、味の総量が増え、苦味成分の比率が大きくなります。
温度が高くなると、成分の足が速くなります。酸味成分はもともと足が速いので、さらに速くなっても粉の中心部から表面にたどり着く量はあまり変わりませんが、苦味成分は足が遅いので、湯の温度が高くなることによって表面までたどり着ける量はぐんと増えます。
ただコーヒーの味を変える抽出時の要素は湯の温度以外にも、抽出時間、粉の大きさがありますので、酸味と苦味のバランスが湯の温度で決定するわけではありません。
あと器具はどうでしょう。表紙にはサイフォンが描かれています。(本文中にも「サイフォンをセットする」とありました)サイフォン抽出は味の安定度の高い方法です。シンプルな反面、原料を選ぶとも言われます。サイフォンは加熱して水蒸気を膨張させ、湯を押し上げて抽出するので、湯の温度はおのずと高温になります。(以上、ウンチクは「コーヒー「こつ」の科学」より)
苦味がきいている味とは言えそうですが、残念、よくわかりません。
主人公・宗田行介は過去に地上げ屋を殺したことのある男。八年服役して、出所してほぼ一年。三十七歳だそうです。
話はオジサン向けな人情モノ。好きな女性がいて、でも自分は前科者だからと告白もせず、昔なじみの友人と細々とコーヒー屋を営む。線が細いかというと、柔道でインターハイまで行ったこともある。
昭和だねぇ…。
クールとも少し違う、店主は胸の奥に熱いものを秘めた感じです。
余談としての時代背景を。
・・・more・・・
- 2012/12/26(水) 05:13:10|
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友だちの素人落語の会に行って、いつしか落語教室に通うことになった吉田江利。
さて、とこう書くと今更なーとか思いますが、なかなかに読ませます。
TV「タイガー&ドラゴン」が2005年でそっからの落語ブームかと。
ただ、2008年に出すからには、単純な企画でもないはず。いや、単純な企画だったかもしれませんが、書き手の才が非凡だったということでしょう。
この中の落語で笑うというのではありませんが、演出というか目の付け所はいいです。
「大工調べ」で大家と棟梁がメンツをかけているところに与太郎のとぼけっぷりが怒りも恨みも骨抜きにしてしまう。
「文七元結」で「長兵衛も気に入らないが、文七はもっとひどい」
「子別れ」では見受けした女郎のおしまは可哀想だが、そこを説明すると客が混乱するので分るように仕込んであるとか。
「芝浜」の女房は志ん朝、小三治、談志とも違ってさん喬のは亭主にすがって生きていると。
私は落語を聴くと、つい筋を追ってしまうせいか、語り口までなかなか覚えられないので、そこを覚えられる人は羨ましいです。いい耳をしている、ということなんでしょう。
繰り返し聞くからか、演じる気になって聴くからか、素人といっても侮れません。
とりあえず、手元のCDを聞き直してみましょうか。
収録は以下。
その1 ポンポコピーのポンポコナー
その2 孝女の遊女は掃除が好きで
その3 タコの頭、あんにゃもんにゃ
その4 あっしんとこね、くっつき合いなんすよ
その5 俺のほうじゃあ、誰も死なねえ
その6 与太さんは、それでいいんだよ
その7 あたい、泣いてないよ
その8 さぁさ、こっちへお入り
あとがき
スカイエマ装画の文庫版もあり。
- 2012/12/22(土) 20:28:47|
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僕と他人が揃っても、『友達』にはならない。『ぼっち達』になる。空を自由に飛びたいわけじゃない。酸素とチョコレートの次ぐらいに、誰もが気軽に手にしているもの。友達。僕はそれが、欲しい。若手新鋭作家が贈る、『ぼっち』達の青春ストーリー。 (Amazonより)
大学生を「ぼっち」側とそうじゃない方に分けるなら、間違いなく私は「ぼっち」の方でした。かろうじて学科のお祭り部隊の一員として所属があったから、自宅通いだったからなんとか完璧な「ぼっち」にはならなかったものの、サークルにも入らなかったし、ここに登場する「秘密基地」まであと一歩くらいまで迫っていたと思います。
高校も地元だったし、大学生でもちょくちょく高校のときのメンバーとつるんでたものなぁ。
「“ぼっち”にしか書けないし、共感できない」というレビューがありましたが、確かにその通りで、だから水が合うのか?作者。
あれこれ疑問が浮かんで、それで引っ張られていくのはいつも通りです。
「僕」とは誰か?各章はどう並んでいるのか?各章の頭にある数字は何か?文字数では…ないのは目次から各章頁数を考えればわかる。秘密基地の鍵を渡される前に書かされるサインは?そしてこの物語はどこへ向かうのか?
いつもと違うのは、最終的によりていねいに回答されている感じがすること。
上で?とした点はすべて答えが出ています。
その点で、入門書と書いてみましたが、さてどうでしょうね。
目次
7670『いつか君との電気ロケット』
8766『朝と夜のオセロ』
9861『不正恋愛譚』
10957『逆フライング』
12053『清き湖底に住み着く者たち』
0『秘密基地創世記』を随所に挟みつつ…。
- 2012/11/28(水) 13:04:57|
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二冊目の垣谷。
国家財政の行き詰まりを解消するために、日本国籍を有する者は誰しも七十歳の誕生日から30日以内に死ななければならない(皇族は例外)。施行は二年後、2022年4月1日。
「抽選見合い結婚法」(→
過去記事参照)てのも、なかなか面白そうな法律でしたが、今度はココに来ましたか。
途中までは暗澹としつつ、でも現実的にありそうな話だよなぁと納得してしまいました。七十歳と日を限られれば、あと何年って計算できますからね。切実さが違います。
あなた、あと何年あります?
で、今回は一家族に焦点を絞って話が進みます。
ステレオタイプかもしれませんが、ステレオタイプゆえに深刻だったり戯画的だったり。
なかなかに楽しめて考えさせられました。
余談ながら、エピソードが下の本から取られているようです。本自体はマイナーでしょうけど、この人自体はラジオとかでも出演されていて覚えている人も多いはず。安直というかね、本や人が見えてきちゃうのはまずいでしょ。
- 2012/11/26(月) 12:45:34|
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