* Bettty NOTE *
マンガと書籍の感想、なかなか更新できず…

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「電化製品列伝」世の家電芸人とはかぶりません

電化製品列伝・「電化製品列伝」長嶋有
 講談社 2008-11-05
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自称「さまざまな文学作品の、その中の電化製品について描かれている場面だけを抜き出して熱く語った」書評集。

ちなみに著者の定義では家電とは
・電気料金に関わるもの(ただの電話やラジオは除外される)
・用途を限定できるもの(パソコンが除外される)
付け加えると、「電球」「ラジオ」のようにノスタルジーが織り込まれているようなのは避けてきたらしいです。で、今でも「レコードプレーヤー」や「ランプ」など、アンティークなもの以外のものでいいのがあったら募集中とか。

さて、なぜ電化製品なのか?

少し硬く書くなら、高度経済成長を経て、この世界に増大した「物」は「名前の数」も肥大させた。室内の風景は物と同時に名前という「ノイズ」にも支配されるようになった。そんなノイズの中で、書くべきものと書かないものとの見極めをも表現とするようになったのが、吉本ばななと『ちびまる子ちゃん』以降の世代ではないか、という文学表現への考察である。(「はじめに」と「あとがき」から切り貼り)
凡庸な読み手である自分は、現代小説というジャンルの読み方なのかなぁ、とボンヤリ思いつつ、なるほど、こんな切り口もありか、と膝を打つのでした。

でも、物の名前を明記することで、より強く伝わるかもしれないけど、作品寿命を縮めそうな(知らない製品はイメージが浮かばないかも)家電描写については、現代小説の脆さも感じます。ただ、現代小説は現代美術に対応する立ち位置なのかなと考えると分かった気になれますが…。

家電芸人とはかぶらないとは言っても家電ブームの鬼子なんでしょうね。
☆☆☆☆-

目次
はじめに
川上弘美『センセイの鞄』の電池
伊藤たかみ『ミカ!』のホットプレート
吉田修一『日曜日たち』のリモコン
柴崎友香『フルタイムライフ』のシュレッダー
福永信「アクロバット前夜」のマグライト
尾辻克彦「肌ざわり」のブラウン管テレビ
映画『哀しい気分でジョーク』のレーザーディスク
吉本ばなな「キッチン」のジューサー
生田紗代「雲をつくる」の加湿器
アーヴィン・ウェルシュ『トレインスポッティング』の電気毛布
小川洋子『博士の愛した数式』のアイロン
干刈あがた『ゆっくり東京女子マラソン』のグローランプ
高野文子「奥村さんのお茄子」の「オクムラ電機店」前編
高野文子「奥村さんのお茄子」の「オクムラ電機店」後編
栗田有起「しろとりどり」のズボンプレッサー
映画『グレゴリーズガール』の電動歯ブラシ
花輪和一『刑務所の中』の電気カミソリ
長嶋有「猛スピードで母は」の炊飯ジャー
あとがき
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  1. 2009/01/12(月) 20:08:45|
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「ぼくは落ち着きがない」読みどころ盛り込み過ぎです

ぼくは落ち着きがない・「ぼくは落ち着きがない」長嶋有
 光文社 2008-06-20
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出版社からの内容紹介(Amazonとかにある)で
青春小説の金字塔、
島田雅彦『僕は模造人間』('86年)
山田詠美『ぼくは勉強ができない』('93年)
偉大なる二作に(勝手に)つづく、'00年代の『ぼくは~』シリーズとも言うべき最新作!

とあります。でも読んでないんですよね、この二冊。そのうち読む…か?

桜ヶ丘高校図書部は委員会とは別に管理運営を執り行う。具体的にはカウンター業務(貸出・返却作業)やディスプレイ台に特集を組んだり、「図書室便り」を発行したり…。
図書館を居場所としていた人には懐かしい雰囲気。マンガだと「共鳴せよ!私立轟高校図書委員会」(→過去記事)とかありますね。
「図書室で一番うるさいのは図書委員」とか言われてませんでした?

ま、普通に懐かし面白いんですが、深読みすれば「歴史」の終わり(はじまりではなく)とか、小説内小説などの散りばめられたピースそれぞれを拾う楽しみもあるんでしょう。そこがなかなか一筋縄ではいかないところです。
カバー裏にもオマケ(a sequel to their life)があります。読んでからのお楽しみですね。

あんまりピースが拾えてないので星5つは遠慮して。
☆☆☆☆-

装画は『向こう町ガール八景』(未読)の衿沢世衣子。
図書室イメージも載ってますが、棚数とかドアとかおかしいでしょ。あくまでイメージだからでしょうか。でも、このイメージだと部室が広すぎるなぁ。
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  1. 2008/08/07(木) 18:45:54|
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「夕子ちゃんの近道」年々歳々花相似たり…

夕子ちゃんの近道・「夕子ちゃんの近道」長嶋有
 新潮社 2006-04-27
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第一回大江健三郎賞受賞作。選考基準は大江が、可能性、成果をもっとも認めた「文学の言葉」の作品ということらしい。で、「文学の言葉」とはどんなものか?言葉の革新の手がかりと言われても…。ま、難しいのは置いといて。

アンティーク店、フラココ屋の二階で居候を始めた「僕」。店長や向かいのヤクルト専売所の裏に住む瑞枝さん。大家の八木さんと二人の孫の朝子さん、夕子ちゃん。店長の知り合いのフランソワーズ。フラココ屋周辺のいろいろな人たちが登場しながらの連作短篇が、なんとなく半年分くらい。

すごい好きな話なんですが、うまく言えません。
少し前に読んだ「美晴さんランナウェイ」と較べて、その匿名性や平々凡々な感じは共通するのだけどまったく違うのは、視点なのでしょうか?女子中学生と中年男性。
そりゃ、中年男性のほうが感情移入するわな。

で、まあここに来て失われた十年とか希望を無くした若者とか考えたり考えさせられたりしていたんですが、そんなん言っても歳々年々人同じからずというかね、個々人には出会いがあり別れがあったはずでしょうとかポコリポコリと浮かんだりして、なにがツボを押したのでしょうねぇ。ごく個人的な反応かもしれませんが。

ごく私的な評価かもしれませんが、傑作!
☆☆☆☆☆

目次とかは続きにて。今回その他も少しあります。
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  1. 2007/09/29(土) 01:43:13|
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「エロマンガ島の三人」悲劇の島ということを知ると複雑ですが…

エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集・「エロマンガ島の三人 長嶋有異色作品集」長嶋有
 エンターブレイン 2007-05-31
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第1回大江賞受賞後、初作品集。ちなみに受賞作は「夕子ちゃんの近道」。

「アルバトロスの夜」以外はフジモトマサルさんの口絵があります。この作品はWebのSF誌に掲載されたもので、絵にするのは難しそうですが、その分だけ絵で見たかった作品です。残念!

あまり人には薦めませんが、ファン必読の一冊!
☆☆☆☆-

目次
エロマンガ島の三人(原案 バカタール加藤)
 ニューカレドニアもあるバヌアツ共和国。そこに実在するエロマンガ島でエロマンガを読むという企画がゲーム誌でなぜか通った。淡々と長嶋ワールドが展開する。
 タイトルにある「悲劇の島」はネットででも探してください。多分、ほとんどの人が知らない歴史かと思います(私も知りませんでした)。この作品が端緒となれば、という想いが著者にあったかはわかりません。西洋文明に対するアンチテーゼとまではいかないまでも、西洋文明がカバーしきれない存在を書くことは、著者らしい部分でしょうか。
(その点、未整理ながら「…おまけ…」で)
 ポツリと出てくる「五郎八航空」や「やつらの足音のバラード」がツボを突く選択。

女神の石
 廃墟となったビルで暮らす男女4人とマモル。彼らは取り残されたのか?

アルバトロスの夜
 夜間プレーのゴルフ場と男女。だんだん話が歪んでくる。

ケージ、アンプル、箱
 「パラレル」の津田を主役にした短篇。

青色LED
 登場人物はイニシャルだが、表題作の番外篇のような扱い。

補遺
 各話の自註。いしかわじゅんさんがよくやってましたが、他にあんまりする人っていませんね。

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  1. 2007/08/16(木) 00:23:52|
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「泣かない女はいない」長嶋風味3編

泣かない女はいない・「泣かない女はいない」長嶋有
 河出書房新社 2005-03-15
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なんだか、どんどん筋らしい筋がなくなっていっているようです。
この雰囲気を、ニュアンスを、どう伝えたらいいものなのか。上手く言えません。

それをとりあえず長嶋風味として…
今回、それぞれの話は長嶋風味で、A面、B面、ボーナストラックといったところでしょうか。
収録作は3つ。

「泣かない女はいない」
物流会社に勤め始めた睦美。季節が動き、人も動く。
春から勤め始める人は共感しながら読めるのでしょうか。
タイトルは、Bob Marley の曲からですが、実はKISSの「Hard Luck Woman」が「不幸な女でいるのはふさわしい男を見つけるまでの間だけさ サヨナラ」という歌詞で(Hard Luckは不幸)この話には(主人公にとってではないのですが)似つかわしいようです。また泣かせるメロディーでね、これが。

「センスなし」
デーモン小暮の好きな保子は雪景色を撮ろうと夫のデジカメを持って外へ出る。
タイトルのセンスとは、少し年下の世代は自分たちより断然センスがいいという聖飢魔Ⅱ信者である友人の言葉から。彼女は、自分たちとその世代の間には間違いなく断層があるという。
「その断層とは光GENJIとSMAPを隔てるなにかであり、イカ天バンドとミスチル、スピッツを隔てるなにかである」微妙ですか?あーわかる、わかるという人、更には前者寄りの人やマイノリティを自任する人はこれがいいのでは?B面という理由です。

「二人のデート」
これがカバー裏にあって、気付くまで少しかかりました。図書館いじめ?
キーワードはピアノ・トリオとシャンディ・ガフ。

本音は判断を保留したい。時が経てばわかる…かも。
とりあえず雰囲気で。
☆☆☆☆-
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  1. 2007/03/22(木) 22:21:15|
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本の一息コメント[1月]

「日本料理でたいせつなこと」小山 裕久,光文社
「青柳」主人といわれても、店に食べに行ったことはありません。が、台所に立たない料理好きとしては前作「右手に包丁、左手に醤油」に続く待望の文庫化。今度はレシピブック。正直、その点では読み終えてはいないのですが…。料理の秘訣もたっぷり。買って使って損はないはず!
★★★

「太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記」チャールズ シェフィールド Charles Sheffield/酒井 昭伸,東京創元社
人間関係のドロドロしたのに嫌気がさしたらSFだろうと手に取ると、けっこうイヤ~な奴が出てきてちょいガックリ。本格大宇宙ハードSFに間違いはないのだろうが、こちらのオツムが付いていかない。「星ぼしに架ける橋」あたりから読み返してみるか?どこにしまったか忘れたけど…。
★★-

「ジャージの二人」長嶋 有,集英社
夏の別荘に父親と二人。猛暑の東京よりは快適なはずだが、雰囲気はけだるい。身体に合わない服を着たような感じでしょうか。そこで、小学生のジャージを着る大人二人が配置されるかと思いきや、ジャージはピッタリだそうで…。でも面白いのはファン心理?中毒?
★★-

「150cmライフ。」たかぎ なおこ,メディアファクトリー
ごく普通の女性雑記ですが、彼女の身長は150センチだったのです…。おしゃれに関する部分のボリュームがけっこうあって、これはやはり女性向けなんだろうな、と。小さい女性よ、頑張れ!と励ますまでもなくてきとうに楽しくしてるのでこちらも気が楽です。
★★-



日本料理でたいせつなこと太陽レンズの彼方へ―マッカンドルー航宙記
ジャージの二人150cmライフ。

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  1. 2006/01/25(水) 23:59:59|
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結婚とは?夫婦とは?(R30指定?!)

4163230602パラレル
長嶋 有

文藝春秋 2004-06-26
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読んでいる時の引き付けられ感と中断した後の鬱病にもにたローテンション。そして読了してのフワフワしたような感じ。これは活字ドラッグなのか?多分、全然違うと思う。

いくつか要素を抜き出してみる。
引き付けられるのは、北斗の拳、テトリス、ガンダムなどポツリポツリと配置されるお馴染みの部品。それと気のきいたセリフ。「なべてこの世はラブとジョブ」てのが帯に見えますが、「結婚とは文化であります」とかセリフ単体ではさほどでなくても小説中に置かれると、場の雰囲気を従えていいセリフになるんですよ。

テンションが下がってくるのは淡々と日常が流れるから。主人公は中年でバツイチ。前妻とメールや電話のやり取りをしたり友人の津田と会ったり、そう大きな事件が起きるものではないと考えつつ、やはり何かドカンと起こってほしいと思うのになかなか…。

で読み終えて、なんというか「フワフワ」と書きましたが、妙に残ってます。
最近、読まなかった私小説ですよね。で違和感を感じつつ、実は自分は同世代のエッセイではない私小説を待っていたのかと思える心地良さ。幻覚かもしれないけど。


「僕を喜ばせているようでは会社としては成功しないかもしれない」というメジャー路線を一歩退いた立ち位置にもなんとなく近しいものを感じる。
他人は知らないけど、個人的には
★★★★★


表紙に水色のテープが3本と黄色のが1本。
右から左へ流れるなかで離れる1本がゲーム業界の、植松あたり。
主人公は上から2本目で離れていく黄色が元妻。
一番上。混じらず平行に走るのが津田となるのでしょうか。
前妻とか新しい女性とかは出てきますけど、
タイトルのパラレルはやはり津田にかかるのだと思います。


さらに余談。登場人物の名前つながりでイメージが固定されることがたまにあるのですが、今回は役者の津田寛治。主人公じゃないのか?!って深沢七郎、知らないもの。
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  1. 2005/11/08(火) 07:59:53|
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