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本やマンガから雑談に使える話を…

怒ってます。黙りますか?

「対話」のない社会―思いやりと優しさが圧殺するもの
中島 義道

PHP研究所 1997-10
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著者にいわく、「対話」とは「ディベィティング」ではなく「会話」でもない。「<対話>とは各個人が自分固有の実感・体験・信条・価値観にもとづいて何ごとかを語ることである」と本文にある。日本にも対話法がないわけではないが、そのような言葉の裏を探る方法ではなく、もう少し言葉の表の意味を尊重してはどうかという「対話」の提案。これだけ聞くと正論だけど、そう言わせる背景はかなり歪んできている様子。

著者は大学で哲学を教えている教授で、学生が私語はするのに発言はしないと怒っている。そして無意味な管理標語、管理放送の氾濫。これは言葉を信頼しない軽薄人種量産し自己判断能力の欠如した怪物を作り出すとまた怒る。

原因はタイトルにあるように究極の優しさであり(誰も傷つけないように語ることはできないから)、日本文化に根付いている対立を避ける空気とある。それはそうだと思えるが、ここにきて悪化を続ける原因は、それだけではないのでは?
文中で大平健を引いて、今の「優しさ」の特徴は「他者との対立や摩擦を徹底的に避けること」になってきていると書くが、原因の更なる掘り下げはこの本の主題ではないのか、なされていない。

が、ならばどうするのか?「対話」がないのが原因の側ならいいが、結果として「対話」がなくなったのなら、「対話」を求めて効果はあるのか?

とりあえず、このままでは済まないだろうと、宿題が出たところで
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  1. 2005/03/14(月) 01:05:08|
  2. books & writing|
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