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* Bettty NOTE *
本やマンガから雑談に使える話を…

昨日のTV

NHKスペシャル 「万年時計の謎に挑む ~江戸時代の天才VS現代の技術者~」てのを見始めたら、これが面白くて…。

ここでいう万年時計というのは「萬歳自鳴鐘」と言う名の時計でからくり儀右衛門こと田中久重が1851年に完成したもの。
6角形のボディ側面にそれぞれ洋時計、和時計、月の満ち欠け、二十四節気など6つの表示部を持ち、上部には太陽と月の現在位置を表示する部分を持つというもの。これがまた夏冬によってかわる軌道も再現されるという…プラネタリウムですな。

番組ではゼンマイと割り駒式和時計を中心に紹介。

この割り駒式和時計、針は固定されていて文字盤が回るのですが、江戸時代は不定時法が使われていますよね。

夜明けから日暮れまでを6等分します。時代小説あたりでいう明け六つから暮れ六つで、時刻は六つ、五つ、四つと進み次の正午は九つになります。それから八つ、七つと減っていくわけです。
昼の長さが基準なので季節によって長さが違うわけです。
夏至だと昼の長さは16時間近くまであるのに冬至では11時間ですから、六分割するとそれぞれ、2時間半強、2時間弱ですね。

割り駒式和時計はこれを忠実に再現しています。八から四までの数時(九が振られるべき正午は午、深夜0時は子)が文字盤上の割り駒に書かれているのですが、これが季節によって移動して昼夜の時間が伸び縮みするのを表現するのですよ。

「時計は定時法の機械」という既成概念がぶっ壊れました。


機構的には虫形歯車と片面づつの歯車を2枚の使っています。
言葉で説明はしづらいんですが、いい動きをするんですよ。

愛知万博で展示されているようですが、どんな展示をしているのでしょう?
さて不定時法についてのちょっとした雑学を
落語で「時そば」というのがあります。

■夜鳴そばの屋台へ現れた男が、食べ終わった後で、十六文と決まっている二八そばの値段を聞き「銭が細かいから手を出しな」と言って、そば屋の掌に「ひい、ふう、みい、よう」と言いながら銭をついていきます。
■「いつ、むう、なな、やあ」と数えたところで「今、何時(なんどき)だぃ?」と聞きます。「ここのつで」とそば屋の親父が答えたところに「十、十一…」と数え続けて 、一文ごまかすのです。
■それを見ていた別の男が、真似しようとして失敗するという話なんですが、この男、このアイデアにすっかり興奮してしまったのか、次の日少し早くでかけてしまいます。「なな、やあ」まで数えたところで「今、何時だぃ?」と聞くと「よっつで」「いつ、むう、なな…」

一刻の違いで四つから九つまで大きく時刻が変わるからこその話なんですよ。
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  1. 2005/04/24(日) 22:54:39|
  2. diary|
  3. トラックバック:0|
  4. コメント:3

  

コメント

恥ずかしいんですが、いまだに明け六つとか、うしみつとかが わかりません(時代小説読み失格)。いや、その時間が何時ってのは大体わかるんですが、、あと、お八つとか。一刻が2時間ってのはわかるんです。上にも書いてありますが、たしか、時間が順番に(なんじゃそりゃ)ならんでないでしょう?確か一度わかった覚えがあるんですが、すぐにわからなくなりました。頭悪すぎですかね。
  1. 【2005/04/25 16:04】 URL | mtkw #- [ 編集]

12時が九つで四つまで減っていきますから、わかりにくいですよね。
丑三つは丑の刻を四分割した三つ目の時間帯とのことのようです。
調べなおしましたよ、一応。
(参照 http://www.geocities.jp/afi_651/japantime2.html
  1. 【2005/04/26 18:42】 URL | bettty #- [ 編集]

あ、Betttyさんでも、調べなおしたですか。小生も古典の教科書でも読み直しときます(ネットにころがってそうですが)。
  1. 【2005/04/27 09:52】 URL | mtkw #- [ 編集]

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